【給与は本当に増えない?】日本の平均年収と“手取りが増えにくい”仕組みを解説

平均給与は増えているのに、手元に残るお金が増えた実感がない…

「働いているのにお金が貯まらない」「昇給しても生活がラクにならない」
そんなふうに感じたことはありませんか?

実はそれ、あなただけではありません。日本全体の給与や税金の仕組みに原因があります。今回は、日本人の平均給与の推移と、なぜ手取りが思うように増えないのかをわかりやすく解説します。

日本の平均給与は460万円。でも…男女・雇用形態による格差も

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均給与は460万円です。
一見するとそれなりの金額に見えますが、
平均給与には、男女差雇用形態の違いも大きく影響しています。

  • 男性の平均給与:569万円
  • 女性の平均給与:316万円

これを見ると、性別や働き方によって収入に大きな格差があることがわかります。


給与が上がっても手取りは増えにくい理由

「年収が上がったのに、手取りがあまり変わらない…」
そう感じる原因のひとつが、税金と社会保険料です。

日本では、「累進課税」という制度が導入されており、所得が高くなるほど、税率も高くなります。所得税は5%から最大45%まで段階的に増え、住民税・社会保険料も加えると、給与が上がるほど手取りが目減りする構造なのです。

たとえば、年収が2倍になっても、手取りは2倍にはなりません。年収が上がるたびに引かれる金額も大きくなるためです。


給与は増えにくく、手取りはさらに増えにくい時代

現代日本では、企業の昇給幅が小さいうえに、税や社会保険料の負担が重くなっています。つまり、「頑張って働いても、手元に残るお金が増えにくい」のが現状なのです。


まとめ:収入だけに頼らず、賢く「守る」お金の視点も大切に

給与の伸びが鈍く、手取りも増えにくい時代。だからこそ、節税対策や家計の見直し、資産形成といった「お金の守り方」が今まで以上に重要になっています。

昇給を待つだけではなく、ふるさと納税やiDeCo、NISAなどを活用して「手取りを最大化する工夫」を始めてみませんか?