キャッシュレス社会が進む中、クレジットカードを複数枚持っている人も増えてきました。しかし、便利さの裏にあるリスクを理解しておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も。
今回は、クレジットカードをたくさん持つことのデメリットと注意点を詳しく解説します。
■ クレジットカードを複数枚持つリスクとは?
1. 不正利用に気づきにくい
普段使っていないカードは明細もチェックしないことが多く、不正利用されても気づくのが遅れがち。
とくにタッチ決済や少額決済が可能なカードは、悪用されるとすぐに被害が出る恐れがあります。
2. 年会費がかかることも
「初年度無料」や「年1回以上利用で無料」といった条件付きのカードは、利用を忘れると年会費が自動的に請求されてしまうことも。
使っていないカードのせいで毎年ムダなお金を払っているケースも少なくありません。
3. 与信枠が膨らむと、新たなカードが作れない
カードの枚数が増えると、カード会社から設定された利用限度額(与信枠)の合計も増えていきます。
この「総与信枠」が大きくなると、新しくカードを申し込んでも審査に通りにくくなることがあります。
4. 住宅ローンやカーローンの審査にも影響
たとえリボ払いやキャッシングを利用していなくても、カードにキャッシング枠が設定されているだけで、借入可能額としてみなされます。
その結果、住宅ローンや自動車ローンの審査で不利になる可能性も。
■ 適切なカード枚数は?
クレジットカードは使い道を明確にしたうえで2~3枚に絞るのが理想的。
たとえば:
- VISA(汎用性)+楽天カード(ポイント還元)+流通系カード(買い物割引)
- メインカード+サブカード(万が一のトラブル時用) など
管理しきれない枚数は持たないことが、リスク回避とお得のバランスを保つコツです。
■ まとめ
クレジットカードは便利でお得な決済手段ですが、枚数が多すぎるとリスクが増えるという側面もあります。
安全に、賢く使うためには、カードの種類を厳選し、定期的に利用明細と保有カードを見直すことが大切です。
「たくさんあると安心」ではなく、「必要最小限で最大の効果」を目指しましょう!