【生命保険は掛け捨てが正解?】ムダなく備える賢い保険の選び方

「いざという時のために保険は必要」でも、どんな保険を選べばいい?

人生には、病気や事故など予期せぬ“もしも”がつきもの。
そんなときに備える手段として、多くの人が加入するのが生命保険です。

しかし、保険選びには意外と落とし穴も。「貯蓄型」と「掛け捨て型」――どちらが本当におすすめなのか?
今回は、「保障重視でムダのない保険」を選ぶために、掛け捨て型保険のメリットと理由をわかりやすく解説します。


掛け捨て型保険とは?

掛け捨て型とは、その名の通り、解約してもお金(解約返戻金)は戻ってこない保険です。

  • 月々の保険料が安い
  • 必要な保障に絞って加入できる
  • 将来的に“元が取れる”ことを期待せず、純粋に「保障」に特化

「もったいない」と感じるかもしれませんが、実はこの“割り切り”こそが賢い選択です。


解約返戻金のある保険=保険料が高い

一方、「解約すればお金が戻ってくる」という貯蓄型保険(従来型・低解約返戻金型など)は、安心感はあるものの保険料が高くなりがちです。

  • 従来型:解約返戻金はあるが、その分保険料も高い
  • 低解約返戻金型:保険料を抑えているが、それでも掛け捨て型より高め

つまり、「保障+貯蓄」を両立しようとすると、コストが増えるのが現実です。


保険料には「見えない手数料」が含まれている

保険料には、

  • 将来の保険金に充てられる「純保険料」
  • 事務コストや営業の報酬となる「付加保険料」

この2つが含まれています。

特に注意したいのが、外貨建て貯蓄型保険や投資型保険
営業マンに勧められることが多い商品ですが、販売手数料が6〜8%もかかることも。
「なぜ勧めてくるのか?」といえば、販売側にとって利益が大きいからです。


貯蓄は“保険以外”でやるのが鉄則

本来、保険は「万が一」に備えるためのものです。
貯蓄や資産形成は、NISAやiDeCo、預金・投資信託など、別の仕組みで行うべきです。

  • 保険=保障のためのコスト(最低限の備え)
  • 貯蓄・投資=将来の資産形成(自由に増やす)

このように役割を分けて考えると、無駄なく賢くお金を使うことができます。


まとめ:保険は「掛け捨て」で十分。貯蓄は別で考えよう

保険に“お得感”を求めると、かえって損をする可能性があります。
「備えるための保険」は、掛け捨て型でシンプルに。
「増やすためのお金」は、保険ではなく投資や貯蓄で。

この考え方こそが、ムダなく賢くお金を守る基本です。

あなたの人生に必要な保障だけを見極め、本当に必要な保険だけに加入することが、将来のお金の不安を減らす第一歩です。