【よく聞く源泉徴収ってなに?】年末にもらう「源泉徴収票」の見方をやさしく解説

毎年12月〜1月頃になると、会社から渡される「源泉徴収票」。
名前はよく聞くけど、「何が書いてあるのか分からない」「どこを見ればいいの?」という人も多いのではないでしょうか?

この記事では、そもそも源泉徴収とは何か? という基本から、源泉徴収票の見方のポイントまで、わかりやすく解説します。


■ 源泉徴収とは?

源泉徴収とは、会社があなたの給与からあらかじめ所得税を差し引いて、代わりに納税してくれる制度のことです。

つまり、会社が「あなたに代わって毎月ちょっとずつ税金を払ってくれている」ということ。これにより、個人で税務署に行って納税する手間が省けます。


■ 源泉徴収票とは?

源泉徴収票は、1年間の給与・控除・支払った税金のまとめを記した“税金の明細書”です。

  • 毎年12月末~翌年1月に配布される
  • 年末調整の結果が反映された“確定版”の所得税計算書
  • 確定申告や住宅ローン控除の手続きにも使われる重要書類

■ 源泉徴収票のここを見よう!4つの注目ポイント

① 支払金額(=年収)

ここには、1年間に受け取った給与や賞与の合計額が記載されています。
いわゆる「年収」の金額で、税金や保険料を引く前の総支給額です。


② 給与所得控除後の金額

会社員には「経費」のような扱いである給与所得控除があり、それを差し引いたあとの金額です。
この金額が、実際に税金の計算対象となる「課税所得のベース」になります。


③ 所得控除の額の合計額

ここには、以下のようなさまざまな控除の合計が表示されています。

  • 基礎控除
  • 配偶者控除
  • 扶養控除
  • 社会保険料控除
  • 生命保険料控除 など

これらの控除額を差し引いた後の金額が、最終的な課税対象所得になります。


④ 源泉徴収税額(実際に支払った所得税)

ここに記載されているのが、会社が1年間にあなたの給与から天引きして納めた所得税の金額です。

この金額が大きすぎたり少なすぎたりする場合は、年末調整で還付や追加徴収が発生することがあります。


■ まとめ:源泉徴収票で「年収と税金の全体像」が見える!

源泉徴収票は、毎月の給与明細よりも1年間の働き方と税金の全体像がわかる貴重な資料です。

最低限、次の4つは必ずチェックしておきましょう。

  1. 支払金額(年収)
  2. 給与所得控除後の金額
  3. 所得控除の合計額
  4. 源泉徴収税額(支払った所得税)

しっかり確認することで、「税金を払いすぎていないか?」「控除が正しく反映されているか?」がわかります。

「よくわからないから見てない…」ではもったいない!
年に一度の源泉徴収票、これからは“自分のための税金レポート”としてしっかり確認しましょう。