毎月の電気代が気になる方にとって、「LED電球への切り替え」は注目すべき節約術の一つです。
白熱電球より価格はやや高いものの、その先に待っているのは“じわじわ効く”電気代の削減効果。今回は、LED電球が家計にどれだけ優しいのか、コストパフォーマンスや導入時の注意点まで詳しくご紹介します。
■ 節約の仕組み
①LED電球は電力消費が圧倒的に少ない
LED電球は、同じ明るさでも白熱電球と比べて消費電力がわずか。たとえば、60Wの白熱電球と同等の明るさを出すLEDは、約9Wほどしか電力を使いません。つまり約85%の節電が可能ということ。
毎日6時間点灯した場合、1年で約3,200円の電気代が削減できる計算になります。家の中すべての電球をLEDに替えれば、年間1万円以上の節約も夢ではありません。
※補足:
60Wの白熱電球 → 9WのLED電球に変更した場合の差(51W)を1kWhあたり31円で計算
51W × 6時間 × 365日 ÷ 1000 × 31円 ≒ 3,221円
②長寿命だから実はお得
LED電球は価格こそ1個1,000円〜3,000円とやや高めですが、その分寿命は白熱電球の約40倍。
白熱電球:約1,000時間
LED電球:約40,000時間
たとえば、1日5時間の使用で計算すると、LED電球はなんと約20年間も使えることに。
白熱電球を繰り返し買い替えるより、LED1個の方が総コストは圧倒的に安くなるケースが多いのです。
■ 注意点:すべての場所に最適とは限らない
便利で節約効果の高いLEDですが、導入時には注意点もあります。
- 湿気が多い場所では防湿型を選ぶ
浴室や洗面所などでは、対応していないLEDだと故障の原因に。 - 調光機能との相性を確認する
対応していないLEDを調光器付きの照明に使うとちらつきや不具合が発生することも。 - 使用時間が短い場所は節約効果が薄い
トイレや廊下のように点灯時間が短い場所は、元が取れるまでに時間がかかる場合もあります。
白熱電球からLED電球に交換する際の3つのポイント
✅ 1. 明るさは「ルーメン」でチェック
白熱電球は「ワット(W)」で明るさを見ていましたが、LEDは少ない消費電力で同等の明るさになるため、「ルーメン(lm)」で判断します。
まずは白熱電球の「◯◯形相当(例:60形)」を確認し、同じ表記のLED電球を選びましょう。
✅ 2. 光の広がり(配光角)を場所に合わせて選ぶ
LED電球は光の広がり方によって「全方向」「広配光」「下方向」の3種類があります。
広い部屋には全方向、玄関やダイニングには広配光、トイレや廊下には下方向タイプが適しています。
✅ 3. 光の色(光色)をシーン別に使い分け
LEDは用途に応じて光の色を選べます。
寝室には暖かい「電球色」、リビングは「温白色」、キッチンや洗面所には「昼白色」、勉強部屋には「昼光色」がおすすめです。
■ よく使う部屋から始めてみよう
一気に家中の電球をLEDに切り替えなくても大丈夫。まずは、使用頻度の高いリビングやキッチンから始めるのがおすすめです。
日々の積み重ねが、数ヶ月後・数年後の節約につながります。
まとめ:LEDは「ちょっとの出費」で大きな節約につながる
LED電球は、初期投資が必要な分、長期的な視点で家計を助けてくれるアイテム。
「電気代を抑えたい」「長く使える照明にしたい」と考えているなら、今こそLEDデビューのチャンスです。
身近なところから少しずつ取り入れて、ストレスなく節約をスタートしてみてはいかがでしょうか?