毎月の固定費の中でも、特に大きな支出といえば「家賃」です。
一見、ただ払うだけの支出に思えますが、実はクレジットカード払いを活用することで“節約効果”を得ることができるのです。
最近では家賃のクレジットカード払いに対応する不動産会社も増加中。
今回は、家賃をカード払いにすることで節約につながる理由と、注意点について解説します。
💡 家賃のカード払い=節約になる4つの理由
① 支払いでポイントが貯まる
家賃を現金や振込で払うと、何の見返りもありませんが、クレジットカード払いなら利用額に応じてポイントが貯まります。
例えば、毎月9万円の家賃を0.5%還元のカードで支払った場合、年間で5,400円相当のポイントが還元される計算です。
還元率1%のカードなら、9,000円分になることも!
しかも一部のカード(例:三井住友カード ゴールドNL)では、「年間100万円利用で1万ポイント」などの特典もあるため、家賃を支払うだけで達成できることも。
② 銀行振込の手数料がかからない
家賃を銀行振込で支払うと、毎月手数料が発生することがあります。
仮に1回の振込手数料が220円でも、1年で2,640円の出費。
クレジットカード払いなら、振込の手間も手数料もかかりません。
③ 支払い日を後ろ倒しにできる=資金繰りに余裕
クレジットカード払いは「後払い」。
例えば月初に家賃が発生しても、実際の引き落としは翌月中旬〜下旬になることが多く、支払いのタイミングにゆとりが生まれます。
急な出費があっても、「今すぐ現金が必要!」という状況を避けられるのは、節約というより“安心材料”とも言えるでしょう。
④ 家計管理がラクになり、無駄遣い防止に
家賃をクレジットカード払いにすることで、固定費をカードに集約することが可能になります。
生活費の支払いを1本化することで、毎月の出費が見える化され、無駄な支出の把握がしやすくなるのです。
たとえば、家賃・電気・ガス・通信費などをすべてカード払いにすれば、「今月は固定費だけで◯万円」という管理がスマホのアプリで完結します。
✅ 実際に節約になるか試算してみよう
項目 | 金額(例) | 還元率 | 年間還元額 |
---|---|---|---|
家賃 | 90,000円/月 | 1.0% | 10,800円相当 |
振込手数料(回避分) | 220円/月 | – | 2,640円節約 |
合計節約効果 | – | – | 13,440円/年の差に! |
🔍 注意点もある!確認すべき3つのこと
① 支払えるカードが限られている場合がある
→ 不動産会社によっては、「VISAのみ可」や「特定のカード会社のみ対応」など条件があるため、入居前に要確認。
② ポイント対象外になることもある
→ 一部カードでは「家賃はポイント付与対象外」となっていることも。
事前にカード会社の規約や対象条件をチェックしましょう。
③ 残高管理に注意
→ 後払いだからといって油断は禁物。支払い日に残高不足があると延滞や利息発生のリスクも。
🏠 家賃カード払いができるか調べるには?
- 不動産会社の物件検索で「クレジット決済可」の条件を追加
- 管理会社・大家さんに問い合わせて確認
- 入居後に交渉できる場合もあるので、あきらめずに聞いてみよう
※また、家賃はNGでも「初期費用のみカード払い可」の物件も多くあります。
なぜ普及しなかった?家賃のカード払いと手数料の関係
家賃のクレジットカード払いが普及しにくかった理由は、カード決済にかかる手数料の存在です。
決済手数料によって不動産会社の収入が減るため、導入に消極的なケースが多くありました。
しかし最近では、入居者の利便性や物件の差別化を目的に、対応する不動産会社が増えています。
さらに、不動産会社側にもメリットがあります。
クレジットカードを経由することで、家賃が毎月確実に入金され、家賃滞納のリスクがなくなるのです。
🎯 まとめ:家賃カード払いは“節約と便利”のハイブリッド
家賃のクレジットカード払いは、単に「便利」なだけではありません。
手数料の節約・ポイント還元・支払いの後倒し・家計管理の効率化といった、実質的な節約効果があります。
もちろん注意点はありますが、それを把握した上で上手に活用すれば、「支出の中で最も大きい家賃」が節約の味方になるかもしれません。